ジャワオオコウモリ Pteropus vampyrus / Large Flying Fox, Malaysian Flying Fox / Bangkawet( Tidung)
![](https://i2.wp.com/jun1dagat.com/wpblog/wp-content/uploads/2019/05/RIMG1299.jpg?fit=768%2C1024)
ジャワオオコウモリは翼を広げると1.5mにもなる大型のフルーツバットです。犬のような顔が愛らしいですが、村にとっては害獣です。
彼らはマングローブに大きなコロニーを作り、昼の間は集団で鈴なりになって過ごします。数百以上のオオコウモリが鈴なりになる姿はまさにコウモリが生る木 といった様相。夕方になると上流の森に向けて飛び立ち、餌となるフルーツを探しますます。果物の季節になると、村からは集団で絶え間なく移動するジャワオオコウモリを見ることが出来ます。大きな翼がゆっくりと連なって進む姿は幻想的なものです。
![ジャワオオコウモリ航過@ダガット](https://i0.wp.com/jun1dagat.com/wpblog/wp-content/uploads/2019/05/DSC_5362_R.jpg?fit=920%2C690)
このジャワオオコウモリは、音もなく空から忍び寄り、熟れた果物を食べてしまいます。特にランブータン、タラップが好みのようです。花の蜜も吸うようで、ドリアンの花を舐めていることもあります。村人は果物の時期になると、夜に見回りに行ったり、煙を焚いたり、古くなった漁業用の網で覆うなどしてこの空からの盗賊団と対峙しなければなりません。コウモリは夜来る分、カニクイザルより厄介な相手になります。
![](https://i0.wp.com/jun1dagat.com/wpblog/wp-content/uploads/2019/05/DSC_9775_R.jpg?fit=920%2C690)
イスラム教徒しかいないダガット村で食用になることはありませんが、ドゥスン族など、食用にする民族もいます。他の東南アジア諸国でも食用として捕獲されているようです。味はマメジカに似た香りがあり、皮膜の食感もキクラゲのような感じで美味しいです。
![](https://i1.wp.com/jun1dagat.com/wpblog/wp-content/uploads/2019/05/DSC_3293_R.jpg?fit=920%2C690)
集団で村の上を航過する動画があるのですが、ネット環境が悪くアップロードが大変なのでまた後日トライしてみます。(忘れなければ)