ボルネオ島、ジャングルの中にあるダガット村での生活・文化・生き物などについて書いてみます

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ティドン族の厄除け行事

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ダガット村の住民は主にティドン族が占めています。彼らはイスラム教徒ですが、同時に民族としての風習も融合しながら守り継いでいます。

新集落で実施の為ボート移動

通常、トラック・バラ(Tolak Bala)という行事を定期的に、数日間かけて行います。そういった行事は通常、既にイスラム歴に組み込まれており、カレンダーを見て用意するのです。

彼らの風習は口頭伝承によって継がれていますが、その根幹にあるのはかなりの種類のBarang Halusという、精霊、妖怪のような存在です。彼らは精霊と言いますが、日本の八百万の神や妖怪を混ぜたようなものでしょうか。

木からボートを作っていく

このトラック・バラの対象は川に住む、日本で言えば土地神のようなものでしょうか。若い子たちはこの行事をKasi makan Hantu(お化けへのお供え)といいます。なんとなく、マレー化が進む中で概念が変わってきてしまっているような気がします。

雑談をしながら和気あいあいとした雰囲気
皆でお昼ごはん。ボラの揚げ物とスープ、パキスの炒め物、小エビのチリソース炒め

写真の行事は定期的にやる行事ではなく、悪いことが続いた時に実施される大きなものです。村全員で集まり、小さなボートを作ります。小さいですが木造の本格的なボートで、オールや帆なども手作りで作っていきます。黄色はティドン族の中で特別縁起のいい色で、結婚式などにも多用されます。
ティドン族は今でこそ少数民族扱いですが、東カリマンタンの歴史上では何度も王位継承者を輩出する有力な民族でした。その頃の威厳を感じさせる帆付き手漕ぎ船です。

小さなオールも手作り

結構な作業ですが、手分けして造りながら雑談し、昼過ぎには仕上がりました。ここにお供えを載せていきます。ゆで卵、白米・黒米・茶米・ターメリック米とそのお握り、バナナ、噛みたばこ、巻たばこ、絹の布などです。お神輿みたいですね。

お供え物
ボートに盛り付けられるお供え物

そして最後に様々な旗、黄色と白の鳥の飾りをつけて完成です。カラフルな仕上がりですね。植民地時代以前はこういった船が往来してたのかもしれません。

完成したボートは下流に運ばれ、お祈りの後に流されます。一人で担いでますがかなりの重量です。

こうして後ろから見ると舵まで丁寧に作り込んであるのが見えます
年配者たちを乗せて下流へ向け出発するボート

これでひとまず終了です。こういった部分から口頭だけですが、伝統がしっかり伝わっていることが分かります。ただ、学校に行き、テレビを見る世代が主要になってくるこれからもしっかり守り継げるのか、心配でもあります。少なくともドキュメンテーションは必要になってくる頃だと思います。

どうしても生き物ばかりになってしまうので、時々こうして文化面も入れていければと思います。

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