ボルネオ島、ジャングルの中にあるダガット村での生活・文化・生き物などについて書いてみます

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Hari Raya Puasa / ラマダン明けの祝祭

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明日よりハリラヤ・プアサ、ラマダン明けの祝祭です。

日本人で言えばお正月のような感覚でしょうか。この時期には出稼ぎや学校に出ている殆どの村出身者が村に帰り、家族や幼馴染たちと共に時間を過ごします。

数日に渡って開催されるバトミントン大会

ハリラヤと言えばカラオケというぐらい、大音量でラグラヤ(ハリラヤの歌)を再生・熱唱し、この時と結婚式の時だけはジャングルまで村の騒音が響き渡ります。

イベントの一つボートレース。このためだけにレース用ボートを作ります。

この日の正装はバジュ・ムラユ(マレーシアの伝統衣装)です。多くの人は去年のものを着るのは恥ずかしいと言ってハリラヤ前に新調します。ハリラヤ用に買うのでバジュ・ラヤと言ったりもします。僕はこれには少し疑問があり、そもそもサバ人なのに半島マレーシアの伝統衣装を着る必要があるのか?と思うのです。でもテレビや学校で常識となっているので、当たり前になっています。祝祭ムードに水を差すわけにもいかないので、黙っていますが。

オープンハウスの一幕

ハリラヤではどの家も振る舞いの料理を用意し、皆で集まり、お祈りの後食べます。村では家が少ないので、順番に、ほぼすべての家に呼ばれることになります。村社会ですから、顔を出さないのは良くないという事で、出来るだけ多くの家の呼び出しに出向くのですが、4軒以上重なるとやっぱり苦しいです。食べきれない時は素直に、食べ得始める前にご飯を減らしてもらいましょう。

焼きそば。軽食はかえってありがたい

村は2つの集落に離れているので、ボートで移動することになります。また、2日目には同じくボートで、
途中共通のお墓をお掃除し、 隣村であるパリット村の親戚のところへ向かいます。

ボートで隣村へ移動
お墓掃除

この時期はマレーシア全国で食料廃棄が一気に増えます。フィーストですので、少なく出せば悪い印象を与えますし、多く出せば残ってしまう。難しいところです。
こと村においては、廃棄食料は鶏や犬、猫などの動物、エビカゴ漁用の餌にもなるので、そこまで深刻ではありません。動物も共に楽しめるのは良いことだと思います。

オープンハウス(ルマ・トゥルブカ)も1軒開催されます。こちらは振る舞いの料理だけでなく、イベントが催されたり、集まって料理をして食べたり、半日ぐらいの規模です。伝統的なものというよりは、政府がそれ用の予算をくれるのでとりあえずやっているといった感覚です。

オープンハウス

ハリラヤではどの家もクイ・ラヤ(ハリラヤのお菓子)を用意します。大半が手作りです。このクイ・ラヤも楽しみの一つ。プラスチック袋や入れ物を用意し、出向いた先の家でもらい、お持ち帰りします。

ハリラヤ間近という事で、どの家庭も準備に大忙し。お祭りを楽しむことはいいことですね。

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