ボルネオ島、ジャングルの中にあるダガット村での生活・文化・生き物などについて書いてみます

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パームシベット / Common Palm Civet

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パームシベット Paradoxurus hermaphroditus / Common Palm Civet, Asian Palm Civet / マレー語 : Musang Pandan

タラップを食べに来たパームシベット

パームシベットは村の周辺で見かけるシベットの中でジャワジャコウネコに次いでよく見かけるシベットです。2種とも家に入ってきます。

両者雑食なようですが、パームシベットの方が樹上性が強く、果物が好きです。それに比べ、ジャワジャコウネコは身体が少し大きめで、地上を徘徊し、主に鳥やカエル、鳥の卵を狩っています。

模様が可愛い

パームシベットはマレー語でMusang Pandanと呼ばれます。Musangはシベット、Pandanはパンダンリーフやニオイタコノキと呼ばれるハーブで、独特な香りがあり、お菓子などの香りづけなどに使われます。このパームシベットが来ると暫くパンダンのような匂いが残るのが名前の由来のようです。

パームシベットは熟れた果物に寄って来ます。タラップ(ニオイパンノキ)を一番に見つけ、荒らすのもパームシベットかジャワオオコウモリですし、グァバやランブータン、ジャックフルーツを食べているところも見かけます。家の中に熟れた果物があると、家の中まで入ってきて盗み食いしていきます。

残飯(ジャックフルーツ)を漁るパームシベット

このパームシベットはコピ・ルアク(Kopi Luwak)でも有名です。コーヒーの実を食べさせ、その糞からコーヒーの種を取り出すものです。飼育環境は劣悪な上、家畜化に向かないシベットをケージに閉じ込め、コーヒーの実だけを食べさせるという方法が多く、僕は買う気にはなりません。コピ・ルアクはそのユニークさから高価な商品になってしまいました。商品として効率よく生産する為には、動物は生産システムの一部となってしまっています。そんな扱いを受けた挙句、日本ではシベットの知名度が低いため、イタチではないのにイタチコーヒーとして売られるという、なんとも救われない状況になっています。

コピ・ルアクのこと、ただの希少コーヒーとしてではなく、パームシベット達の命を削って作られているものだと認知されるようになって欲しいですね。

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